注文住宅・コスト編



 

■新しい家に住むために必要な費用って?
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家をつくるために必要なトータルコスト(総費用)には、大きく分けて5つの項目がある。建物本体をつくるための「本体工事費」、外構や電気工事など建物以外にかかる「付帯工事費」、税金や各種手数料などの「諸費用」。そして、土地がない人には「土地代」がかかる。また、家が完成してからもメンテナンスなど建物の「維持費等」がかかることを忘れずに。

 

▼本体工事費

基礎や壁、屋根、内外装、水まわり設備など建物本体にかかる費用で、総費用の7~8割を占める。建築会社によって本体工事に含まれる項目は違うので見積書で確認しよう。

 

▼付帯工事費

本体工事費に含まれない工事費用。門や塀などの外構工事、地盤工事、給排水・ガス工事、電気設備会社が施行する配線や配管の工事など。総費用の2割程度。

 

▼諸費用

各種税金やローン関連費用などで、ケースによって金額が違う。現金での支払いが必要なものが多い。諸費用分もまとめて借りられるローンもあるが返済負担が増えるので注意。

 

▼土地代

家を建てる土地がない場合、取得費用がかかる。それ以外にも、仲介手数料(土地代の3%+6万円+消費税が上限)や建物分とは別にローンを組む場合はその手数料なども必要。

 

▼入居後の維持費等

建物のメンテナンス費用や、古くなった設備の交換費用のほか、固定資産税・都市計画税を毎年納めることになる。

 

 

 

■付帯工事ってどんなことをするの?
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▼解体・造成工事

古家を解体したり、土地をならして地盤補強を行う場合など、数十万~数百万円の費用が発生。特に解体費用は建物の大きさや構造、地域などによって異なるので事前に確認を。土地の仲介会社や建築会社を通して専門会社に発注するのが一般的。

 

▼インフラ整備工事

その建物で暮らすためには上下水道やガス、電気などのインフラ設備が必要不可欠。これらはそれぞれ専門の設備会社が施行する。注意したいのは水道。敷地への引き込みが済んでいない場合、数十万円程度の費用がかかることも。水道局で確認を。

 

▼外構・造園工事

家は外側の工事も必要。特に外周が土のままでは外壁や基礎が汚れる。フェンスや門、アプローチ、駐車スペース、ウッドデッキ、植栽などの工事は家の外観や機能上必要なのだ。費用は広さやプランにもよるが、100万円以上は想定しておきたい。

 

 

 

■諸費用の内訳は?
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▼式典や近隣あいさつ費用

地鎮祭では神主への謝礼やお供え物代など、上棟式では建築関係者へのご祝儀や料理、お供え物代などがかかる。式典は必ず行うものではないが地域にもよるので、建築会社に相談してみよう。完成後は近隣への引越しあいさつの手土産代を用意。

 

▼その他引越し・家具家電代など

引越し代はもちろん、家が新しくなれば、家のサイズやデザインに合う家具や家電、カーテン、エアコン、照明器具などが必要。一般的には100万~200万円程度。建て替えの場合は、仮住まいの費用が発生し、引越し代も2回分になる。

 

▼法定関連費用

土地の売買や建物の建築の契約書に印紙を貼ることで納める「印紙税」、不動産を取得した際に一度だけ納める「不動産取得税」、土地や建物の登記などにかかる「登録免許税」が発生。建築会社や司法書士を通して行うことで手数料もかかる。

 

▼住宅ローン借入費用

住宅ローンを借りるのにも実は手数料などがかかる。金額は借入先の金融機関や住宅ローンのタイプ、借入額などによって違ってくる。

 

【ローン借入時にかかる費用の例】

>>融資手数料

住宅ローンを借りる際に金融機関に支払う手数料。金額は定額タイプは数万円、定率型は借入額の1%~2%程度と金融機関によって異なるほか、どちらかを選べる場合も。

 

>>ローン保証料

万が一ローンの返済ができなくなったとき、借主に代わって残金を返済する「保証会社」に払う費用。フラット35やネット銀行の一部など「保証料不要」のローンもある。金額は、返済期間と融資額などによって決まるが返済期間35年の場合は融資額1000万円当たり20万円~が一般的。

 

>>斡旋手数料

住宅ローン手続きを代行してもらった場合にかかる手数料。会社によってはかからない場合もあるので確認を。

 

>>火災保険・地震保険

住宅ローンを借りるための要件の一つである火災保険料は補償内容によって金額は異なるが、5年で数万円から。地震による被害にも備える地震保険を付加する場合は、地域や構造によって異なるが数万円がプラスされる。

 

 

 

■建てた後はどんなお金がかかる?
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▼修繕・リフォーム費

一戸建てはマンションのように管理費や修繕積立金はないが、将来の修繕費は必要。例えば、キッチン+浴室の交換は100万~300万円程度、ガス給湯器交換は15万~30万円程度を考えておきたい。定期的に点検を行い、こまめなメンテナンスをしながら、まとまったリフォームに対応できるよう準備を。

 

【定期的に行う修繕の例】

屋根の葺き替え:25年~35年、160万円~250万円

クロスの補修、張替え:約15年、5万円~/1部屋

外壁塗装:10年~20年、60万~100万円

シロアリ対策:5年~10年、15万~20万円

 

▼損害保険の更新料

火災保険や地震保険が満期を迎えた際や、新しい保険に入り直す際には保険料が発生する。なお、現在、火災保険は5年契約が最長だ。1年契約などもできるが、長いほど割引率が高くなる。

 

▼固定資産税・都市計画税

毎年1月1日時点での不動産所有者にかかる市町村税。固定資産税は、固定資産税評価額※1に標準税率1.4%程度をかけた金額で、住宅は新築後3年間※2、土地は住宅が建っている場合は軽減措置がある。

※1 不動産の購入費、建築費と固定資産税評価額は異なる
※2 認定長期優良住宅の場合は5年間