ケアマネジャーはどう選ぶ?業務内容から付き合い方のポイント



 

ケアマネジャーとは?
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親の介護について意識し始めると、ケアマネジャーという言葉をよく耳にするようになるのではないでしょうか?ケアマネジャーは、介護保険サービスを利用するにあたって欠かせない存在です。介護保険サービスの利用を考えている人は、ケアマネジャーについて知っておくとよいでしょう。今回は、ケアマネジャーの業務内容、選び方や付き合い方のポイントを具体的にご紹介します。

 

【介護保険に関するプロ】

ケアマネジャーは正式には「介護支援専門員」といい、 介護を必要とする方のために、ケアプラン(介護サービス計画)を作成したり、介護サービスの調整や管理などを行うのが主な役割です。医師や看護師、理学療法士や介護福祉士などの国家資格を有し、5年以上の実務経験などのある方が資格を取得してケアマネジャーになります。ケアマネジャーは、居宅介護支援事業所や介護施設などに所属しています。介護保険サービスを利用する際には、まずどのくらいの介護が必要かを判断する、要介護認定を受ける必要があります。認定を受けると、ケアマネジャーが適切な介護計画(ケアプラン)を作成してくれます。また、ケアプランの作成以外にも、要介護者やその家族の困りごとや問題解決のサポートをしてくれます。ケアマネジャーに依頼できる内容は、大きく以下の4つとなります。

 

▼ケアプランの作成と管理

ケアマネジャーは、利用者や家族の希望や心身の状況に応じ、必要なタイミングで必要な介護を受けられるケアプランを作成し、サービスが適切に行われているかをチェックしてくれます。

 

▼介護保険給付費用の管理

介護保険の請求業務もケアマネジャーが行います。介護保険制度を利用すると、利用者は介護費用の1~3割の自己負担でサービスを受けることができます。この介護給付費支給に関する一連の手続きや管理もケアマネジャーが行ってくれますよ。

 

▼利用者や家族からの相談対応

困りごとを解消するためのサービスやサービスを受けたい時間帯など、利用者や家族の希望にも応えてくれます。

 

▼サービス事業者との連絡調整

たとえば、訪問介護の時間や日程を変更したり、受けるサービスの内容を変更したいとき、ケアマネジャーに相談すれば、サービス事業者に連絡を取ってもらうことができます。また、サービス事業者に要望やクレームを直接言いづらい場合、ケアマネジャーが代弁してくれたり、事業者の考えを利用者や家族に伝えたりもしてくれます。

 

【相談すると多くのメリットがある】

ケアプランは自分でも作成することはできます。しかし、ケアプランの作成は、介護保険のプロであるケアマネジャーに依頼した方が、利用者にとって最適なケアプランの作成がスムーズにできます。ケアマネジャーに依頼することで、次のようなメリットがありますよ。

 

・利用者や家族の意向に沿ったケアプランを立ててくれる

・幅広い知識で利用者や家族の悩みに対応してくれる

・近くの介護施設や介護サービスの情報を提供してくれる

・支給限度額の範囲内でサービスを組み立ててくれる

 

このように多くのメリットがあるため、ケアプランの作成はケアマネジャーに依頼することをおすすめします。

 

 

ケアプラン作成までの手順は?
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▼ケアマネジャーを探す

ケアマネジャーを探すには、まずは住んでいる市区町村の介護保険課、または地域包括支援センターに行き、居宅介護支援事業所のリストをもらいましょう。このリストには、居宅介護支援事業所の名称や所在地をはじめ、連絡先や受付時間、所属するケアマネジャーの人数、併設サービスなどさまざまな情報が記載されています。ほかに、既に介護サービスを利用している知人や友人の口コミを参考にしたり、かかりつけの医師からケアマネジャーに関する情報提供を受けたりする場合もあります。ケアプランの作成ができるのは、要支援の場合は地域包括支援センター、要介護の場合は、居宅介護支援事業所に所属しているケアマネジャーのみとなります。

 

▼ケアマネジャーを選び「ケアプラン」の作成を依頼する

気になるケアマネジャーや居宅介護支援事業所が見つかったら、連絡を取って面談をします。親の状態や介護の希望などを伝えて、話しやすさや質問への対応の様子を確認してから依頼を判断してください。よいケアマネジャーが見つかったら、契約を結び、ケアプラン作成を依頼します。

 

▼相性が合わない場合は変更できる

実際にケアマネジャーに依頼をしたが、その後でケアマネジャーと相性が合わないと感じる場合もあります。合わないときはケアマネジャーを変更することも可能です。依頼した居宅介護支援事業所に複数のケアマネジャーが在籍していれば、同じ事務所内で別のケアマネジャーに替えてもらえます。また、事業所自体を変更したい場合は、現在の居宅介護支援事業所に変更の意向を伝えましょう。新しい居宅介護支援事業所を見つけ、新たにケアプラン作成の契約を結びます。

 

 

ケアマネジャーを選ぶポイントは?
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▼親身になってくれるか

面談をする際に、利用者や家族と同じ目線で、親身になって判断してくれるケアマネジャーかどうかを確認しましょう。利用者と家族に対して公平に接するかどうかもポイントです。また、相談しやすい相手か、連絡が繋がりやすいか、についても確認しておく必要があります。

 

▼専門的な知識を持っているか

ケアマネジャーは、介護に関する知識と、介護や医療、福祉分野の実務経験を持っていますが、それぞれ保有する基礎資格によって得意分野が異なります。これまでの実績や保有している資格を尋ねるとよいでしょう。利用者に持病がある場合は、医師や看護師、理学療法士など医療系の資格を持ったケアマネジャーに依頼すると、より適切な医療を受けられるプランを作成してくれる可能性があります。また、要介護度が高く、身の回りの世話が必要な利用者の場合は、介護福祉士や訪問介護、在宅看護の経験を持つケアマネジャーを選ぶと、より適切なアドバイスをもらえるかもしれません。

 

▼居宅介護支援事業所と自宅が近いか

すぐに連絡が取れ、自宅を訪問してくれるかどうかは、ケアマネジャーを選ぶ際の大切なポイントの1つです。また、自宅周辺の介護サービス事業者や介護施設に詳しく、地域の医療や介護事情を理解していることもポイントになりますよ。

 

 

ケアマネジャーと上手に付き合うコツは?
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ケアマネジャーとは長い付き合いになりますから、円満なコミュニケーションを心がけたいものです。そのためにはまず、介護保険サービスを利用する親のことをよく知ってもらいましょう。性格や生い立ち、好き嫌いなど、プランの作成に役立つ情報は積極的に提供することをおすすめします。また、ケアマネジャーとは利用者の日々の体調や様子について頻繁に連絡を取り、信頼関係を築いていくように心がけましょう。もし、分からないことがあれば、その都度質問し、希望があれば伝えるようにします。問題を抱え込まずに、ケアマネジャーに相談して、関係性を深めていくとよいでしょう。

 

 

慎重に信頼できるケアマネジャーを見つけよう!
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ケアマネジャーは、介護してもらう人やその家族にとってのパートナーとなる存在です。介護は長期に渡ることも多いので、ケアマネジャーと相性が合わないと介護を受ける人や介護者のストレスになります。親のためにも自分のためにも、「負担」ではなく「助け」となるように、ケアマネジャーは慎重に選ぶようにしましょう。信頼できるケアマネジャーを見つけて、安心して介護を行える環境を整えていってくださいね。