社宅退去後は、持ち家?賃貸?



 

購入希望者が多いが“貯蓄体力”次第。あるだけ使う家庭は家計改善から。

「40歳まで」など年齢制限付きの社宅住まいの人は、タイムリミットが近づくと「どうせなら購入したい」とFP(ファイナンシャルプランナー)事務所を訪れることも。だが、コツコツ堅実貯蓄をしてきた家庭と貯蓄スッテンテンの家庭に二分される現状がある。

 

社宅の住居費は1万~3万円程度。本来の住居費を10万円と仮定するなどして差額分をちゃんと貯めてきた家庭では、たいてい1000万円以上の貯蓄が築けているから、住宅購入プランも無理なく進められる。一方、旅行や買い物などであるだけお金を使ってきた家庭では、貯蓄が500万円に達していないことも多い。「同期が4000万円のマンションを買ったから、うちも」というわけで相談に来られるが、そんな場合は、まずイメージづくりから始める。住まい選びの基準はそれぞれの家庭で異なるから、同期の話はまったく関係ない。何人家族で、どこでどんな暮らしをしたいのかというビジョンが大事。譲れない条件と譲れる条件整理し、具体的なイメージの物件をあてはめて、ローン返済や住宅取得に必要な資金を試算してみる。すると、今の家計のやりくりでローン返済していけるかどうかが見えてくる。

 

社宅の退去まで数年ある場合は、家計収支を見直して短期集中で貯蓄を築く“貯蓄体力”づくりから。タイムリミットまでに“貯蓄体力”を培えば、ローン返済という長距離走にも安心して背中を押せる。この最後の追い込みが、購入と賃貸の分かれ目になる。