家購入)年代別のメリットとポイント



 

■若い世代の購入は、返済期間にゆとり

家を買いたいという希望があっても、どの年代で買うかは迷うところ。それぞれの年代でのメリットと注意点を把握しておくと安心だ。

 

▼20代

20代で家を買うメリットは、返済期間にゆとりを持てること。子どもがいないうちは共働きもできるから、しっかりした頭金づくりができたり、少し多めの毎月返済額でがんがん返済プランも可能。ただし、ローン審査の重視項目である“勤続3年以上”という条件を満たすことが大事。また、就職してしばらくは何かとモノ入りで、新生活スタート資金や結婚資金、友人の結婚式のお祝い続きとお金は出る一方。それでも最低限、ローン諸費用に充てられる程度の貯蓄を築いておくことがミソ。ローンは、元利均等返済ではなく元金均等返済が合理的。妻が先々退職する予定なら、時期を合わせて妻分のローンは短期集中にするなどの工夫がおすすめ。独身であれば、いつ結婚するかなど今後の人生設計が不明瞭だから、購入判断は慎重に。いざとなれば賃貸に出せるように、駅近など潰しのきく物件選びが無難。

 

▼30代

30代で家を手に入れるメリットは、家族計画の見通しが立ちやすいから、家族人数と部屋数にブレの少ない住まい選びができる点。子どもが大きくなっていれば、妻が働きに出てローン返済のペースアップができる家庭も。教育費の負担が重くなる時期と、ローン返済の時期が重なるから、無理のない返済額となるようバランス感覚が大切。妻の収入でまとまった資金ができるつど、積極的に繰り上げ返済すると、返済期間が縮まって退職後の心配が減る。

 

▼40代

40代での購入は、買い替えしなくても自分の平均余命まで住まいが保つから、終の棲家の視点で物件選びができる。退職までの完済を目指そうとすると、返済期間が短くなり毎月返済額の負担が大きくなる点には留意。退職までの完済が難しいなら、ローンを2本に分けて組み、そのうち1本は退職までに終わるプランにするのも一策。年金生活に入っても無理なく返せる額に収まるよう、残る1本のローンを工夫することがポイントだ。

 

▼50代

50代での購入は一般に、就労収入があるうちに購入できる最後のチャンス。老後を見据えた住まい選びができる。ただし、子どもが独立していないと部屋数がいるが、独立後は夫婦2人だけでいいなど、間取り選択が難しい。50代は老後資金づくりのラストスパートの時期でもあるから、老後資金とのバランスが鍵。心安らぐ自然環境に恵まれた物件など、これまでの便利さ重視とは異なる選択をする人も多い。ローンは基本的に年金生活も続くから、年金生活の中からの返済でも負担が少ないレベルにすることが重要だ。これからの時代は、退職金での完済という計画に頼りすぎると、老後の生活資金が足りなくなる。