■事前に広告で気になる部分を予習しておこう
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情報誌やネットの公告を見て感じた疑問点や気になる点はメモしておき、質問内容を事前に考えておこう。実際にモデルルームを訪れたときに、営業担当者から詳しく説明が受けられ、見学が効率的になる。質問内容を考えるうちに、自分の優先順位も自然と整理されてくる。また、事前に電話やメールで問い合わせれば、資料を送ってくれる。資料を読み込んでおけば、質問もさらに具体的に。

 

 

 

■模型で建物の全体像と住戸配置をイメージしよう
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建物模型は情報の宝庫。全体的な規模のイメージをつかみ、住戸位置による眺望や日当たりの違いを確認しよう。複数の棟がある物件なら、棟によって価格帯が違うので、建物模型を見ながら、その理由を尋ねよう。各棟の住み心地の違いが分かるはず。周囲に何があるか、どんな建物がどれぐらい離れた位置に立っているかも質問したい。事前にマンションが建つ現地を見ておけば推測しやすい。

 

>>バルコニー側に何があるか確認
階数、向きによって、どんな眺望かをチェック。目の前の建物や道路、植栽などの周辺環境まで再現されていることもある。

 

>>車の流れや共用施設の位置も分かる
駐車場や駐輪場の位置で出し入れのしやすさを確認できる。大規模物件ならキッズルームやラウンジなど共用施設もチェック。

 

■構造やセキュリティ、防災対策をチェック
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展示コーナーでは、建物の構造のほか耐久性や遮音性、セキュリティ対策、防災対策などについて、詳しく解説している。床や天井の構造が模型で再現されているケースや、設備の定期点検やアフターサービスにまで言及しているケースもある。なかには、生ごみを処理するディスポーザーや、断熱効果の高いガラス窓など、設備の機能を体験できるコーナーを設けている場合もある。

 

>>床や天井の構造は?
二重床・二重天井ならメンテナンスやリフォームがしやすい。コンクリートの厚さ(スラブ厚)や床の材質は遮音性に直結。

 

>>防災の備えは十分?
地震に強い構造か否かだけでなく、万が一のときのための備蓄品や非常用の電源・貯水槽など、防災の備えのも注目したい。

 

>>セキュリティ対策は?
オートロックの位置や管理体制などを確認。大規模物件なら、夜間も警備員が常駐する24時間有人管理のケースもあり、安心。

 

 

 

 

 

■広さを体感。多くの間取りで共通する部分に注目
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リビングや居室の広さは十分か、実際に体感できる。ただ、モデルルームは数ある間取りの一つなので、実際に買う物件とは違うケースも多い。その場合は、他の間取りと共通する部分はどこかを営業担当者に質問しよう。例えば天井の高さは、階数によって異なる場合もある。一方、廊下の幅やバルコニーの奥行き、バスルームの広さは共通することが多い。希望の間取りがモデルルームで再現されていなくても部屋のつくりが想像しやすくなる。

 

>>リビングの広さを体感!家具は置ける?
テレビとソファを置いたらどうなるか想像しよう。必要なリビングの広さが分かれば間取り選びの基準になる。

 

>>個室の広さはどれくらい?何の部屋にする?
子ども部屋と主寝室として再現されていることが多いが、家族構成に合わせて、何の部屋にするか考えよう。

 

>>天井高は?窓のつくりは?
天井が高いと実際の㎡数以上に開放感を感じる。窓も面積が広いほど視界がぬけて気持ちいい。

 

>>柱や梁(はり)の出っ張りは?
柱や梁が多いと家具の配置に制約が出る場合も。リビングだけでなく居室もチェックしよう。

 

■標準設備やオプションについて質問をしよう
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モデルルームは別途費用が必要な設備や内装などのオプションでドレスアップされているもの。どれが標準かオプションかを確かめ、素の状態を推測しよう。物件によっては1部屋とリビングをつなげて3LDKを2LDKにしたり、洋室を和室に変えたりなど、間取りの一部を変更できるメニュープランが用意されていることも(無償・有償両方のケースがある)。ただし、メニュープランもオプションも申込期限があるので、事前にチェックしよう。

 

>>キッチンの設備はどれが標準?
キッチンの設備もチェック。たとえばディスポーザーや食器洗浄乾燥機、造り付けの食器棚。

 

>>収納内部のつくりは標準?オプション?
収納の内部もチェック。たとえば洋服をかけるパイプや棚。

>>内装のオプションは何がある?
インテリアをオシャレにする内装のオプションも多い。たとえば壁付けの収納棚、エコカラット(湿度を調整する効果のあるインテリア壁)、エアコン。

 

 

■予算 × 間取りで希望住戸を絞り込もう
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すべて見終わった後は商談ルームへ。ここで初めて各住戸の価格や販売状況を詳細に聞くことができる。貯蓄額や手取り月収など、なるべく自身の経済事情をオープンにして、資金計画をシミュレーションしてもらったほうがベター。同時に眺望や日当たり、間取りのこだわりも伝えて希望住戸を絞り込もう。希望住戸の価格で試算すれば、買えるかどうか、条件の見直しは必要か、リアルに感じられるはずだ。

 

■ちょっと賢い質問で、物件の価値を見極めよう。
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商談ルームでは、とにかく気になる点、不安なことは営業担当者になんでも聞いてみよう。やりとりしているうちに、自分自身が優先したいことや妥協してもいいことなど、条件が整理されてくるはず。家族で意見を調整する機会にもなる。さらに、ここではちょっと上級者と思われる “質問トーク” をまとめてみた。

 

「ライバル物件との違いは?」
近隣に同じような新築マンションがあるなら、両方のモデルルームの営業担当者に質問。メリット・デメリットを聞けば比較対象の参考に。

 

「賃貸に出すと家賃はどれくらい?」
ずっと住み続けるつもりでも、資産価値は気になるもの。毎月のローン返済額と資料を比較しよう。自分でも近隣の賃貸相場をネットで確認しよう。

 

「今、人気の住戸は?倍率は?」
1つのマンションの中でも住戸によって人気は違う。人気住戸に申し込むか、抽選を避けて穴場の住戸を選ぶかは考え方次第。

 

「これが一番ネックなんです」
少しでも不安に思うことがあれば、疑問はぶつけてみよう。返答次第で、不安がクリアになったり、無理と判断できたり、次のステップに行ける。

 

 

■点数を付けて客観視。お互いの優先順位を整理
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見学後は、その日のうちに家族で感想を話し合うことが大切。お互いに思いもよらないことを気にしていたり、モデルルームを実際に見たことで、条件の優先順位が変わることもあるからだ。1日で複数見た場合は、各物件の印象を忘れないよう、見学中にメモをしておくのもポイント。下のチェック表のように各項目5点満点で点数化すると客観視でき、物件ごとに比較しやすくなる。